大腸がん Colorectal cancer

大腸がんとは

大腸は、食物を消化吸収した後に体内で不要になったものを溜めて、水分を吸収して便を作る器官のひとつです。
大腸がんとは、その大腸にできる腫瘍のことを言います。

 

原因

食生活の欧米化

日本は昔から野菜が中心の食事が主流でしたが、最近ではアメリカの食べ物やレストランが日本に多く入ってきていることから、急速に食生活が欧米化しています。
これが原因で、今の日本人は肉や油、タンパク質や脂肪分を摂り過ぎてしまっている状態です。その結果、大腸に負担がかかって便が大腸にとどまる時間が増えます。
実は便には発がん性物質も含まれると言われており、癌の発生率が高まる要因となり得ます。

たばこ

タバコは大腸にだけではなく、全身に悪影響を及ぼすことは有名です。タバコには、発がん性物質が含まれているので、タバコを吸わない人と比べるとタバコを吸う人の発癌率は7倍高いとも言われています。

アルコールの過剰摂取

アルコールの過剰摂取により、腸内フローラの悪化が引き起こされ、大腸がんに関係していると考えられています。
腸内フローラとは、腸の壁一面にびっしり生息している腸内細菌のことで、アルコールを分解する働きがあります。健康な人の場合、正常にアルコールは分解され、有害作用はおこりません。しかし、アルコールを過剰摂取する人の腸内フローラはバランスが崩れ、アルコールが分解されなくなります。
すると、エタノールを産生する腸内細菌が増加し、血液中のアルコール濃度が急激に高まり危険な状態になります。

運動不足

アメリカの癌研究所は、運動が大腸がんのリスクを下げる方法として報告しています。大腸がんになりやすい人は、デスクワークの人が多いと言われているのも、運動不足が原因であると考えられます。

遺伝

遺伝とは「家族性腫瘍」と言い、生まれつき癌抑制遺伝子に何らかの異常があります。癌抑制遺伝子とは、癌のウイルスから体の細胞を守る働きをする遺伝子のことです。
人間が持つ遺伝子は、父母それぞれの由来の遺伝子があるので、どちらか1つに問題があっても、もう1つが正常に機能していれば問題ありません。ですが、どちらも機能しないと細胞は癌細胞に負けてしまい、癌という病気を患います。


症状

大腸がんの症状の特徴は症状が出にくいことが有名で、早期発見が望まれています。
初期の段階では、無症状である人が多いと言われています。また、癌が進行して腸内で出血した場合でも、便に血が混じるので気付きにくい場合があります。

初期症状

・血便

・便が細くなる

・便が残っている感覚

・お腹が張っている

・お腹にしこりがある

・貧血

上記の様な症状が見られた場合は、早めに医師の診断を受けるようにしましょう。

 

治療

腫瘍の大きさや発症した場所により、それぞれ治療法が異なります。 それぞれにあった正しい治療法を行いましょう。

ESD

大腸がんの発見は、健康診断の内視鏡検査で見つかる場合があります。その場合は、発見と同時に切除することもあり、この場合ESDが使われることがあります。
さまざまな種類のナイフで粘膜を薄く削ぎ落とすという方法で腫瘍を切除します。

手術

ESDで切除しきれない大きい腫瘍の場合は、切除が行われます。
大腸がんのほとんどのケースでは、切除することが多く、放置してしまうと大腸が詰まる原因となり、食事も排便もできなくなってしまいます。

化学療法

手術での切除も不可能な場合に、抗がん剤で行う治療法もあります。この場合は、週に1度の通院が必要になります。

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