胆のう癌 Cholecystitis

胆のう癌とは

胆のうは、肝臓で作られた胆汁という消化液を溜めておく臓器です。胆のうにできた腫瘍を胆のう癌と言います。胆管癌、乳頭部癌を合わせて胆道癌と呼びます。

 

原因

胆のう癌を引き起こす危険因子として考えられるものは以下のものです。

疾患

・胆石症
・胆のう、胆管炎
・潰瘍性大腸炎
・クローン病
・原発性硬化性胆管炎
・膵・胆管合流異常
などの疾患によって、胆のう癌が引き起こされる可能性があります。

食生活

コレステロールが多い食生活を送っていると、コレステロール系胆石ができやすくなります。脂肪分を多く含む食事や、野菜・果物などの繊維質不足が考えられます。偏った食生活により、胆汁内のコレステロールが結晶化して胆石になってしまいます。

加齢

胆のう癌は、50歳以上に発症しやすいと言われています。高齢になると胆石ができやすくなることも要因です。

症状

胆のう癌の初期段階では、症状は出ません。進行すると、主に以下の症状が現れます。

腹痛

胆のうの内側に軽い炎症が起きている状態です。

吐き気・嘔吐

吐き気や嘔吐を生じ、それに伴い体重が減少することがあります。

黄疸

強い炎症によって、胆のうの壁の組織が死んでしまった状態です。胆のうに穴が開き、お腹の中に胆汁が流れ込んでくることがあります。

気腫性胆のう炎

ガスを発生される特殊な細菌によって生じる胆のう炎です。一般的な胆のう炎に比べて症状が強く出ます。

慢性胆のう炎

急性胆のう炎が繰り返し起こることで慢性化します。胆のうの機能低下を生じます。

 

検査

胆のう癌の検査は、主に以下のものがあります。

血液検査

胆のう癌が進行すると、血中のビリルビンやALPとう数値が高くなります。収腫瘍マーカーを用いることもあります。

超音波検査

超音波を体の外からあてて、中の様子を調べます。痛みがなく、何度も繰り返し行えるため、患者さんに負担のない検査です。

CT、MRI

CTでは、癌の分布や転移、周囲の臓器への広がりを見ることができます。超音波検査で胆のうがよく見えないときや、何らかの異常が疑われる時は、CT検査を用います。 さらに詳しく調べる場合に、MRI検査を用います。

内視鏡検査

口から内視鏡を入れて、直接胆道を観察します。胆のう癌の状態を詳しく調べる時や、黄疸の症状が出ている時に用います。

 

治療

胆のう癌の治療は、基本的に手術です。癌の進行状況により、術式が異なります。手術以外には、抗がん剤による化学療法、放射線治療があります。

外科的治療

胆のう摘出手術

胆のうのみを摘出する手術で、初期のがんに行われます。原則、開腹手術を用います。

拡大胆のう摘出術

癌の広がりに応じて、周りの組織も一緒に切除します。切除する範囲、臓器が大きく異なり、また起こりうる合併症や回復の度合いも異なります。どんな内容の手術が必要なのか、主治医とよく相談しましょう。

化学療法

抗がん剤を用いて、癌の消失を目指します。全身の癌細胞を攻撃し、破壊するため、体のどこに癌細胞があっても効果を期待できます。

放射線治療

癌の成長を遅らせるために放射線を用いて治療します。癌に侵された臓器を温存できるほか、局所的な治療のため、全身への影響を少なくすることができます。

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