胃潰瘍 Stomach ulcer

胃潰瘍とは

胃潰瘍とは、なんらかの原因によって胃の内側にある粘膜が傷ついた状態です。ストレスや生活習慣、ピロリ菌などによって引き起こされると言われています。40代以降に見られることが多く、胃の折れ曲がった部分に好発します。

 

原因

胃潰瘍は、胃酸の消化機能によって、胃の粘膜が傷つけられるため起こります。本来、胃の粘膜には防御作用が備わっているため、胃潰瘍になることはありません。しかし、なんらかの要因で胃酸に含まれる消化酵素の力と、胃の粘膜を守る粘液のバランスが崩れ、胃潰瘍を発症します。このバランスを崩す原因は、主に以下のものが考えられています。

ストレス

過労や精神的ストレスなどで自律神経が乱れると、胃酸と粘液のバランスが崩れ、胃の粘膜が傷つきやすい状態になります。

たばこ・アルコール

たばこやアルコールなどを摂取することにより、胃の内部のバランスが崩れると言われています。

ピロリ菌

ピロリ菌は胃の粘膜を傷つける原因となります。中高年の約70%〜80%はピロリ菌に感染していると言われています。

非ステロイド性抗炎症薬

痛み止めや解熱剤などを長期間服薬すると、胃の粘膜の血流が悪くなり、傷がつきやすい状態になります。

 

症状

胃潰瘍の代表的な症状は下記です。

みぞおちの鈍い痛み

食事中、もしくは食後に、みぞおち部分に鈍い痛みを感じます。痛みの程度には個人差があり、全く自覚しない場合もあります。

胸焼け・呑酸・吐き気

多くの消化器の疾患と同様に、胸焼けやこみ上げるような酸っぱいゲップ(呑酸)が頻発します。吐き気や嘔吐も多くなります。

吐血・黒色便

胃の中で出血が起きている場合、吐血や黒色便の症状が現れます。黒色便はタールのように見えることから、タール便とも言われています。

 

検査

胃潰瘍の診断で用いられる検査は下記です。

バリウム造影検査

バリウムを飲んでレントゲン撮影をします。潰瘍がある位置を確認することができます。

内視鏡検査

口もしくは鼻からカメラを挿入し、胃の状態を確認します。胃の中の映像をチェックできるため、症状の進行度合いを知ることができます。

ピロリ菌検査

胃粘膜の採取、もしくは血液、尿、便、呼気を採取して、体内のピロリ菌を調べます。

 

治療

一般的な治療は、薬物による治療です。出血を伴う胃潰瘍の場合、まれに入院治療になることがありますが、現在では有効な治療薬が開発されているため、大掛かりな治療になることは多くありません。

薬物療法

胃酸の分泌を抑えて、粘膜本来の防御機能を取り戻すための薬物を服薬します。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌を除菌するための抗生剤を1週間服薬し、約3ヶ月後に除菌が成功したかを確認します。

手術

胃潰瘍がひどく、胃に穴が開いてしまった場合は手術が必要になる場合があります。

 

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